はじめてのひとりキャンプ。ワクワク、ドキドキ。うきうき。(トレッキング生活1日目)
朝、どうにか8時半ごろにドミのベッドから這い出し、、
昨日のうちに買っておいた朝食にパンと紅茶を食べて、
荷物をまとめたら、宿をチェックアウト。
大量の荷物とともに、昨日予約しておいた宿へ移動。
荷物を置かせてもらったら、「2日後にまたね!」といって、
買い込んでおいた食糧と洗面用具が入ったバックパックを背負って、
そのままアウトドアグッズのレンタルショップへ。
レンタルしたギアは以下の通り。
○テント2人用 ・・・30ペソ
○マット ・・・10ペソ
○寝袋 ・・・15ペソ
○ガスストーブ ・・・10ペソ
○鍋・お皿・カップ ・・・5ペソ
その他、購入したものは、
○トレッキング用靴下(昨日購入) ・・・55ペソ
○ナイフ・スプーン・フォークセット ・・・35ペソ
○ガス ・・・35ペソ
なかなかの出費。。だけど、まぁ、必要最低限。
レンタルだけで1日70ペソ(1,700円ちょっと)。
靴下は、どれも結構痛んでいたので、、思い切って。
でも、これはホント、正解でした。すっごく快適。
靴下でこんなに違うなんて、、というくらい歩きやすい!
レンタルショップのお姉さんに手伝ってもらって、
テントを2分割して、バックパックの横に括りつけ、、
そのほかをバックパックに押し込んで、、いざ出発!
にしても、、すごい大きさ。。
まぁ、普段のバックパックより全然軽いけど。。
今日もあいにくのお天気。
昨日の強風に加えて、、小雨まで降ってる。。
宿があったら、きっと「出発は明日に・・・」ってなってたと思うけど、、
もう既に宿がない身。第一、待ってもいつ晴れるかわかんないし。。
行くしかない!と覚悟を決めて、歩き出す。
トレイルの入り口に着くまでに何度も吹き飛ばされそうになりつつ、
それでも、気持ちはウキウキで興奮気味。
キャンプは大好きだけど、全くのひとりってのは初めて。
ちゃんとテントはれるかな?
こんなにたくさんの荷物背負って歩ききれるかな?
そんな不安も抱えつつ、でも楽しみと期待でワクワク。
まず今日、目指すのはキャンプ場のPoincenot。
トレイル入り口の地図と注意事項をちゃんと確認。
Parque Nacional Los Glaciaresは、
Fitz Royを目指して、本当にたくさんの人が訪れる国立公園。
入園料があるわけではないので、管理にあまりお金はかけられてはいない。
その自然を守るためには、個人個人のマナーがとっても重要。
この国立公園内の湖や川の水は飲むことができる。
そのためにも、、ゴミは各自必ず持ち帰ること。
石鹸・洗剤を使う洗い物は川などから100m以上離れた場所で行うこと。
トイレはキャンプサイトにあるトイレ(ぼっとん便所)を使うか、
それが不可能な場合には、トレイルや川などから最低でも100mは離れ、
穴を掘って用を済ませ、穴を埋めること。
キャンプファイアーなどは厳禁。ガスストーブのみ使用可能。
そして、タバコの火などは必ず消火を確認し、持ち帰ること。
などなど、、入り口の看板、キャンプサイトなど、
あちこちにわかりやすく説明が書かれている。
しっかりと注意事項を頭に入れて、10時半ごろ、ようやくトレイルを歩きだす。
Poincenotまでは約3時間半の道のり。
まずは、2時間くらいの場所にあるLaguna Capriを目指す。
ものすごい風が吹き、、雨が冷たく降りしきるなか、
きっと晴れてたら、すっごくきれいで、、
のんびりとここで休憩とかするんだろうなぁ、、
なんてポイントも、、風と雨に追われるように、、足早に歩き去っていく。。
いつもよりは軽いとはいえ、、背負ったバックパックは、
上り坂になるとずっしりと肩と腰に負担をかけてくる。。
普段は、ほとんど荷物を持たない山登りだから、、
勾配があまりないこのトレイルでもなかなかハード。
とはいえ、まだまだ体力は充分。
予定よりちょっと早く2時間ちょっとくらいで、最初のポイントLaguna Capriへ到着。
本当はこの湖を眺めながら、お昼ご飯を食べて、
すこしのんびりしてから、次のポイントとなるキャンプサイトへ向かおう、、
なんて思っていたんだけど、、とにかく寒い!!!
風が強くて、、冷たくて、、寒くて、、そんなどころじゃない。
無理やり木陰に隠れて、パンをかじったら、、
湖を堪能する間もなく、、早々に出発。
雨はあがって、少し楽になったけど、、
あいかわらず吹き荒れる強い風。
突風が来ると、、本当に吹き飛ばされそう。。
森の中を歩いているとそうでもないけど、、
平野に出たり、谷に出たりすると、、もう立ってるのがやっと。
横に広がった荷物はもろに風を受けて、、
それにつられて、私の身体もふらふら。
とにかくキャンプサイトへたどり着いて、
早く荷物を置いて、テントを組み立ててしまいたい。
それだけを考えて、どんどん足を進めていく。
途中、看板の地図をみて、、なぜか惑わされたりしつつ、、
すれ違う人たちに「お、でっかい荷物背負って。。がんばれ!もうちょっとだよ!」と、、
励まされたりしつつ、、1時間半ちょっと歩いて、、、
どうにか基地となるキャンプサイトPoincenotに到着。
案の定、テントを張るのに四苦八苦。。
張ったことないタイプだったもんで、、、
あーでもない、こーでもない、、と苦戦しつつ、突風にあおられつつ、、
どうにか、ちゃんとひとりでできました!
テントに荷物をしまうと、さっそくすぐ近くの小川へ。
雲の中にフィッツロイの姿を確認しつつ、
小川で持参したペットボトル2本に水を汲んで、、
思わず、ひとくち味見。。冷たい!!おいしい!!
こうやって川の水が飲めるって、本当に素敵。
こうやって、実際に素晴らしい自然の中、
その自然の恵みに生かされてみて、さらに、その大切さがわかる。
おいしい水をしっかり汲んでテントに戻ると、、
さっそく、お料理開始♪メニューはレトルトのパエリアごはん。
本当はテントをはって、ひと休みしたら、
そのままトレッキングへ行ってこようかな、、、とも思っていたんだけど、
あまりの風の強さと、「まだ2日あるし」という余裕から、
今日はテント付近をお散歩する程度で、
まずは、、腹ごしらえ!となったわけです。。
2時ごろには、おいしそうに出来たパエリアごはん、
そして、昼間っから、、ワイン。うーん、、なんて贅沢な昼食♪
たらふくごはんを食べて気持ちよくなると、、
そのまま、、いつの間にかダウン。。
テントの外はすごい風の音。。。
たまに雨の音もしたりして。。。
仕方ない、、今日は休憩だ。。。
と、、しばらくお昼寝。。。
寒い!!と思って目を覚ますと、、、もう5時。
2時間くらい眠ってしまっていたみたいだ。
軽くお湯を沸かして、お茶を飲むと、、
雨が降ってないのを確認して、テントを出る。
昼間は見えていたフィッツロイも、、雲に隠れてしまい、、
時々くるものすごい強風に、、少し憂鬱な気分になったりしつつ、、
寒さ対策万全。完全防備で川の周りの小道をぶらぶら。
ふと、フィッツロイと逆の空を見上げると、、
そこには夕暮れどきのきれいな青い空が広がっていて、
もしかしたら、、明日は期待できるかもしれない。
少しの期待に元気を取り戻し、、風を避けながら、お散歩。
そして、9時半をまわったころ。
真っ白な雲に隠れていたフィッツロイ。
強い風に吹き飛ばされるようにして動いていく雲の合間から、
その姿が少しずつ現れてきた。
寒空の下の夕暮れ。
山の中、ひとり、ぼーっとする時間。
パタゴニアの天候、自然の中のきまぐれな天気。
そして、その大自然の美しい景色。
徐々に姿を現していくFitz Royの姿を眺める。
あぁ、、ついにパタゴニアまでやってきたんだなぁ。。。
感慨にふけりつつ、、夜は更け、、
10時すぎに日が落ちると共に、テントに戻って、就寝。。。
、、のはずが、、ものすごい風でテントが飛ばされそう。。。
とにかくすごい強風、そして突風。
風が吹き荒れて、、音がすごくて、、テントが揺れて、、
しばらくは恐ろしさにうまく寝付けず。。。
こういうときの風って、まるで生きてるみたい。
なんか、怒り狂って走りまわってるようにも思えるし、、
面白いことがあって、はしゃぎまわってるようにも感じる。
そんなことを思っていたら、、しっかり寝てしまい、、
初日は終了。。。