なんて美しい景色!ついに青空の下で見ることができたFitz Roy。
最後の日の朝。テントの中で目を覚ますと、、まだ雨。
あーあ、、やっぱり今日も雨かぁ、、、と落ち込んで、
もう一回寝袋に入りなおす。
その後、、しばらくテントの中で雨と風の音を聞きながら、、
せめて、、テントをしまうときには晴れるといいな、、
なんて、、小さな願いを抱きつつ、、ごろごろ。。
それから1時間もすると、、雨はあがり、、
まだ強い風の中、とりあえず寝袋を外に出して、
干したり、テントの雨をはらったりしていると、、、
少しずつ少しずつ、、雲が晴れて、風が弱まっていく。
もしかして・・・、といつものように川に水を汲みに行くと、、
そこには、、この2日間ほとんど見えなかったフィッツロイの姿が!
これはいける!!今日こそいける!!
あわてて、テントの中を軽く片付けて、身支度を整えると、
昨日も登ったLaguna de los Tresへ向けて、トレッキングを開始。
やっぱり、ここへ来たからには、あの湖とフィッツロイを見たい。
昨日の天気ですら、、あの景色はすごいと思ったんだから、、
きっと、今日の青空の下は、、すっごくきれい。
昨日もう既にかなり疲れて、、あの登りはやだ、、、
と思っていたはずなのに、、私の足取りは軽い。
青空の下に神々しい姿を見せるフィッツロイのおかげだろう。
かなりのハイペースで歩いていたので、
すぐに暑くなってきて、、昨日も通ったこの山小屋で、
上着をナップサックに閉まって、また歩きだす。
お天気だけでこんなに気分が変わるんだ。。
本当にうきうきした気分で、、重い足を一歩一歩伸ばしていく。
同じ山に2回登るのは、この旅はじめてかも。。
昨日とはまったく違った気分で眺める景色。
さらにきれいに見える。
きつい登り道も、、私の足取りは軽く、、
休憩している人たちをどんどん追い抜きながら、
上へ上へと登っていく。
昨日のあの辛さがあったから、
今日のこの景色がもっともっと心に染みる。
そして、、ついに湖とフィッツロイが目の前に!!
息をのむ。
その素晴らしすぎる景色を前に立ちすくむ。。
湖の青さと山に広がる白い雪のコントラスト。
そして、ついに広がった青い空。
なにもかもが完璧。魅了される。
湖の周りをぶらぶら歩いて、岩に腰掛けて、
ただ、ぼーっと、そのフィッツロイの姿を眺める。
やっぱり、、この山は特別な存在感がある。
ついつい、、手を合わせて拝みたくなってしまうような、、
そんな神々しさがある気がする。
最後に、こんな素敵な一日をくれてありがとう。
という気持ちを込めて、手を合わせて、、
すっごい充足感を持って、キャンプサイトまで下山していく。
今日は、行き交う人たちがみんな笑顔。
疲れて、、「あとどれくらいあるのー??」なんて聞いてくる人もいるけど、
「まだ結構あるけど、、本当にきれいだから、がんばって!!」と声をかけ、
小走りで来た道を駆け下りていく。
昨日は寒さを冗長させるだけだった川の流れも、
今日は太陽の光をうけて、きらきら輝いてみえる。
この素晴らしい自然。透き通ったきれいな水。
もっともっと、この大地や川や山やすべてのものに、、
感謝の気持ちをもって、、生きていかなきゃなぁ。。
山でのシンプルな生活から学んだことは、
本当にとてもたくさんあった。
いつもの小川。いつもの場所で水を汲む。
テントに戻って、紅茶を飲んで少し休憩。
今日は8時ごろにはエル・チャルテンの町まで下山しなければならない。
テントを閉まって、下山する時間を考えると、、
余裕を持つためにも5時すぎにはここを出発したい。
今はもう1時すぎ。
近くの氷河にいけるかどうか。。。
さて、、どうしよう。