マチュピチュという山。その頂上へ。
お昼ごはんを食べて、少しゆっくりしてから、
次はマチュピチュ山への登山に向かう。
マチュピチュ(=老いた峰)と呼ばれるその山は、標高2940m。
遺跡は標高約2400m程度なので、約500m標高をあげる登山。
正直、、昨日の歩きに今日のワイナピチュ(+ウチュイピチュ)登山で、
もう足はかなり疲れが来ていて、、しんどい。。
だけど、、ワイナピチュ、ウチュイピチュ、マチュピチュの3つの山は、
絶対登っておきたいと思っていたので、、
がんばって重い腰を上げて、登山口へ向かう。
登山口へ向かう途中から見るマチュピチュも素敵♪
10分ほど登っていくと、無人の記帳場所があって、
そこで記帳を済ますと、、思った以上に疲れている足を
どうにかどうにか一歩一歩前へ進めていく。
昼の1時もまわると、さすがに陽射しが強くて暑い。
汗だくになりながらも、途中途中で短い休憩を挟みながら、
ジグザグと続く道をひたすら歩いていく。
30分もすると、遺跡をはるかかなた下に見下ろせるようになって、
その景色は、本当に素晴らしい。
大きな石で作られた階段の途中には、
Serpentinaと呼ばれるこの地域でよく見かける石の原石が。
その石を握り締めながら、、ぜぇぜぇ言いながら、、
それでもひたすら前を向いて歩いていく。
ほんとに、、かなりしんどい。。
行けども行けども頂上ははるかかなた。。
「本当にたどり着けるんだろうか??」
頂上の旗を見上げるたび、、
「うわ、、あそこまで行くの??無理だよ。。」とめげつつ、、
でも、、やっぱり登り始めたら、頂上に行かないことには、
引き返すなんてことはできない。。
途中、登山道を修理したりしているおっちゃんたちにあって、
「あとどれくらい?」と聞くと、「旗まで行くのかい?そりゃまだまだだよ」と。。
それも「途中の道がかなり崩れてるから、気をつけていくように」
なんて、、かなりげんなりする言葉をもらいつつ、、
一歩一歩、かなりゆっくりと足を進めていく。
その崩れた道をこわごわ登って、、
まだまだ果てしなく続く石の階段を登っていく。
そして、、最初は果てしなく遠くに見えた頂きが、、
少しずつ視界で捉えられるようになってくると、、
ちょっとだけ元気を取り戻して、また足を進める。
最近、かなり山に登ることが多いんだけど、、
どんなに途中でつらくても、、しんどくても、、
あきらめずに一歩一歩足を進めていけば、、、
最後には、ちゃんとたどり着くことができる。
当たり前のことなんだけど、、
迷ったり、疲れて立ち止まっても、、
ちゃんと前を向いて、進んでいけば、、ゴールがあるもんだなぁ。
そんな風に自分と戦いながら、進むのって、いいな。って。
すっかり登山の魅力にはまってます。このところ。
つらいからこそ、やり遂げたい!って思う。
まぁ、もっと体力がある人にとっては、
そんなにたいしたことがない山かもしれないけど、、
今回、、既に疲れすぎてる私には、かなりつらく、、
本当にしんどい山登り。。
そして、ついに、、、最初は点にしか見えなかった旗が、
目の前にあらわれた!!
やっと着いた!!!!
やった!!!
疲れと達成感で胸がいっぱい。
旗の近くの岩に腰掛けて、その景色を楽しむ。
すっかり小さくなった遺跡、朝登ったワイナピチュも下に見下ろして、
しばらくその頂でひんやりする風に吹かれながら、
ぼーっとその感慨にふける。
この山に登る人はかなり少ないらしく、
実際、誰とも会わなかったし、記帳を見ても、
既に午前中に登って降りた人の名前があるだけだった。
だから、やっぱりこの時間、この景色は私だけのひとりじめ。
がんばって登ってきてよかった。
帰り道に2人すれ違ったときには、、
「もう少しだから頑張って!!」とつい声をかけてしまう。
そういえば、この山で会った2人とも、それぞれ1人で登ってた。
遺跡も山も、自分のペースで、自分の世界に浸りたかったから、
私は絶対にひとりで来ようと思ってたんだけど、、
そういえば、、思ったより、ひとりで来てる人、少なかったかも。
下りは下りで疲れきった足の痛みと戦いながら、
またゆっくり、一歩一歩、確かめながら降りていく。
結局、記帳台に着いたのは、最初に記帳した時間から、
3時間とちょっとが経ったころ。
ついに今日の目標はすべて達成。
あとは、のんびり遺跡を眺めよう。