山々の影が伸びて、少しずつ都市の姿を隠していく。
マチュピチュを下山して、遺跡の方へ戻るころには、、
私の足はもう限界寸前。。
よろよろと足をもつらせながら、早朝にも来た見張り台まで歩いていく。
傾きかけた太陽の光を浴びているマチュピチュの姿を見ると、
本当になんだか夢でも見てるみたいな気分になる。
見張り台の近くには、夕方のマチュピチュめがけてやってきた
ものすごい数の団体ツアー客であふれていて、、、
軽く興ざめしてしまった私は、、少し離れたところで、
うまく腰掛ける場所を見つけて、
のんびり登山の疲れを癒しながら、
マチュピチュの景色を楽しむ。
決められた時間で、決まった場所を回っていくツアーの日本人団体客。
この日だけなのか、、毎日なのか、、20人くらいのグループが5グループくらいいたのです、、この時間。。
老若男女が入り混じった大きなグループに、
ペルーなまりの日本語を話すガイド。
ひさしぶりにこんなに日本人を見た。。
ピースボートと書いた旗を持っていたから、、
もしかしたら、ピースボートの人たちなんだろうか。。
すべて段取りされた内容の中、説明を聞きながら、
たくさんの日本人に囲まれながら、遺跡を楽しむ。
それはそれでひとつの旅の方法なんだろうなぁ。。
なんて、ひとりぼっちで団体客に圧倒されてしまいました。。
私はというと、、なぜかすっごくしんどいマチュピチュ観光。
でも、、丸一日かけて、線路の上を3時間近くも歩いたりなんかして、
ヘトヘトになって、たどり着いたからこそ、
早朝から起きて、しんどいのに登山をしてバテバテだからこそ、、
この遺跡の景色が、ますます心にしみる。
そう思えてならないのです。
まぁ、でも、、また機会があったら、
ゆったり豪華に列車の旅で来てもいいかな♪
少しずつ暮れ行く太陽の光。
最後にもう一回、遺跡をぐるっと回って、
その古代都市の世界にタイムトリップして、、
閉場の7時半ちょっと前に出口へ。
本当は、、帰りはバスじゃなくて、歩いてアグアスカリエンテスまで戻ろうかな、、
と思っていたんだけど、、さすがに足がぼろぼろ。。
その上、、日暮れまでに着けるか微妙な時間。。
ということで、、たった20分程度で7ドル(20.5ソル)もするバスで帰ることに。
ばっちり時間が重なってしまった大量の日本人団体客を避けて、
ひとりのんびりバスが空くのを待ちながら、
遺跡で働いていて帰るところのおっちゃんたちと話をしたりして、
結局、朝6時の入場から、夕方5時半の閉場まで、、
丸1日過ごしたこのマチュピチュ。
本当に最高の一日になりました!